家づくりの基礎知識

老後の備えをしっかり組み立てよう

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住まいのライフプラン

今回は「老後の備えをしっかり組み立てよう」というテーマでお話します。

日本人の平均寿命は2013年に男性は80歳、女性は86歳と、
ともに80歳を超えてきました。平均余命を考えると人生のゴールは
90歳ぐらいです。すると老後のリスクも、そこまで生きることを
前提に考えるべきです。

日本人の平均寿命(2013年)

人は家を建てるときに目先の資金繰りに目がうばわれがちですが、
老後の備えをしっかり組み立てる必要があります。
しかしサラリーマンの場合、毎月の給料は限られていますので、
どうやって老後資金を貯めるのか、このことは大きな問題です。

老後にはいくらぐらいお金が必要なのか

「老後に、いったいいくらぐらいお金が必要ですか?」という質問を受けます。
一昔前ならば、年金だけで暮らすことも可能でしたが、これからは多少は
余裕のある暮らしをしたいのであればそれなりの額が必要となります。
そしてその人の生活レベルや暮らし方によっては必要な老後資金も
変わってきます。「老後に必要なお金は3000万円あればいい」とか
「1億円は必要だ」とかよく耳にします。

老後資金は老後にかかるお金から老後に入ってくるお金を差引いて
求められる金額をいいます。

老後の安心計画 60歳以上の家計収支(夫婦)

総務省が発表している最新版の「定年退職後の家計の収支」では世帯主が
60歳以上の夫婦の場合、毎月の平均支出は約23万円で実収入は18万円です。
すると約5万円の赤字となります。これは平均金額ですが、60歳で定年を迎え
85歳までの25年間生きるとすれば単純計算で約1500万円不足します。

さらに医療費や介護費、冠婚葬祭や子どもへの援助、ちょっとした贅沢や
住宅のリフォーム、それにつきあいにかかる費用を見込むと不足額はさらに
拡大し、老後資金は3000万円でも足りない計算となります。

しかし退職までに貯めた預貯金と退職金そして年金が満額受給できる
65歳まで働き続ければ何とかやっていけると思います。
30歳から毎月1万円地道にこつこつ貯蓄をすれば複利計算で目標は達成
できます。お金を貯める基本は“先取り貯蓄”です。収入のうち、貯蓄に回す分
をあらかじめ別の口座に移しておき、残りのお金で生活するようにします。
すると確実にお金が貯まります。

お金の貯め時

ではどの時期がお金の貯め時かアドバイスします。

お金を貯める時期 3つのステージ

お金を貯める時の最大の壁は教育費です。
老後資金はまとまった資金が必要である教育費とは別々に準備する必要があります。
お金を貯める時期は結婚直後の時期から子どもの年齢に合わせた3つのステージごとに
目標を設定すべきです。

1番目は結婚直後の時期です。

夫婦で働くと着実に貯めることができます。

2番目は子どもが小さい時期です。

出費が少ない時期ですので貯めどきです。教育費が本格化する時期は
家計が一番苦しくなりますから、踏んばって老後資金の積み立てだけは
なんとか継続したいものです。

3番目は子どもが社会人になった後です。

この時こそ老後資金の貯め時です。家族が減った分だけ生活費も少なくなりますし
教育費がいらなくなった分を老後資金に回すことで貯蓄がしっかりできます。

いかがでしたか。お金の貯め時がおわかりいただけたと思います。

貯蓄は将来のための備えです。
貯蓄をするというと、どこか生活を切り詰めるというマイナスの印象を持ち
やすいのですが実はそうではありません。今、お金を使うのか、それとも
家族や自分のために将来お金を使うのか、それだけのことです。

お金を今使うか、お金を将来使うか

ですから、貯めることだけにアクセクすることなく、お金を有効に使うことを
目的にすればいいと思います。夢のマイホームを取得するために生活のムダを
省いてお金を貯めると思えば前向きになれます。
将来の子どもの進学や援助のためにお金を貯めると思えば奥さんがパートで
収入を得ることも納得できるはずです。

消費税がやがて引き上げられさらに物価が上昇することが予測されます。
そして医療費や介護費の自己負担がアップし年金の受給率が下がることも覚悟
しなければなりません。そうなると老後の生活はますます苦しくなります。
老後の備えは早めに計画し、しっかり組み立てておく事をお勧めします。

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