リストラ・子どもの教育・親の介護など将来について漠然とした不安が
いっぱい。ライフイベントとコストについてチェックしてみましょう。
住宅ローンは返済できる?
将来が不安で家づくりに踏み出せない
「家づくりの不安はなんですか?」と100人に尋ねると64名の方が
「住宅ローンを将来返済できるか」と回答し、トップとなりました。
いかに多くの方が、将来に対するお金の不安を抱いているかが
良くわかりますね。
ライフイベントとは
人の一生には、入学、就職、結婚、出産、退職などいろいろな
できごとが発生します。これらを「ライフイベント」と呼びます。
まず、夫婦+子ども2人の家庭を例に、定年退職までのライフ
イベントとそれにかかるコストを見てみましょう。
ライフイベントにかかるコスト
結婚費用が約462万円、子供の教育費が3500万円、マイホーム
資金3500万円、子どもの結婚資金援助が200万円として
合計7600万円必要になります。
この費用には、日常の生活費や住宅ローンの金利は含まれて
いません。これに、老後資金7300万円を加えると、ひとつの
家庭の生涯には約1億5000万円のお金が必要ということになります。
こうして考えると、将来にわたりかなりのお金が必要になる
ことを覚悟しなければなりません。
生涯のキャッシュフローは?
ライフイベントに沿ったお金の出し入れ
「キャッシュフロー」とはお金の流れのことです。人の生涯には
ライフイベントとともにいろいろなお金の出入りがあります。
お金を貯める時期はいつか、住宅ローンの返済はいつ始め、いつ
終えるのがよいか。子どもの教育資金のピークはいつかなどを想定し
お金の備えに対する意識ができると老後の生活をどうするかも
イメージしやすくなります。
ライフイベントと収支表
ここでは、夫婦のライフイベントと収支を年代別の表にまとめて
みました。青は収入を表し、赤が支出を表します。収入より支出
が少ない黒字のところは、お金が貯まりやすい時期です。
一番下の「収入の確保」の欄を見ると、お金が貯まる時期がよく
わかります。共働きの期間と子どもが独立していれば退職前が
大きく貯蓄のできる時期だと言えるでしょう。
住宅ローンの返済や教育費など出費の多い40代から50代は赤字になってしまいます。