今回は「住宅ローンはどこで借りるのが正解か」というテーマでお話しします。
一般的に住宅ローンを借りるといえば銀行から借りるイメージがあります。
しかし住宅ローンを取り扱っている金融機関はいろいろあります。
住宅ローンを扱う主な金融機関の特徴
住宅ローンは大きく分けて「民間ローン」と公的な機関がバックアップする
「半官半民ローン」と「公的ローン」の3つに分かれます。
民間ローン
住宅ローンで利用者が最も多いのは、銀行を中心とする「民間住宅ローン」です。
取り扱う金利タイプは種類が多く、身近にたくさんの店舗があるので便利です。
半官半民ローン
「半官半民ローン」の「フラット35」は銀行などで扱っていますが、住宅金融支援機構が
バックアップし、ローンの証券化という手法を使って、長期の全期間固定金利ローンを
提供しています。住宅金融支援機構は、旧住宅金融公庫の業務を継承して2007年4月に
発足した独立行政法人ですが国の政策によって税金を投入し金利割引を行なっています。
これが半官半民といわれる所以です。
以前は何種類もあった公的ローンは、今は「財形住宅融資」を残すのみです。財形貯蓄を
している人向けですが、利用価値は勤務先の利子補給制度によって異なります。
一部の自治体では「住宅資金利子補給制度」があり、ローンの一部について一定の
利子補給が受けられます。この制度は若い世代に市の自治体に住んでもらおうと
呼び寄せるための施策です。自治体によって条件が異なります。
提携ローン
提携ローンとは、住宅会社や不動産会社があらかじめ金融機関と提携して、その会社から
住宅を購入する人に限定して、融資を実行する住宅ローンです。
金融機関が一般の住宅ローンよりも有利な条件で貸し出すというメリットがあります。
提携ローンと非提携ローンを比較してみると
まず金利ですが、提携ローンは優遇金利制度で金利を低く設定しています。
しかし、非提携ローンは様々な金融機関と比較して選ぶことができます。
次に融資手数料ですが、提携ローンは銀行へ支払う手数料のほかに住宅会社や
不動産会社に支払う手数料が発生する場合があります。
審査や手続きに関しては提携ローンは金融機関が住宅会社や不動産会社から
物件の担保価値や申込人の返済能力などの情報を入手していますから、短期間で
決済されスピーディーです。
そして提携ローンは融資に関する手続きは住宅会社などが窓口になって代行を
してくれます。よって、ローンの申込み手続きを行えるメリットがあります。
ネット銀行の住宅ローン
では次に、ネットを使って住宅ローンの申込みと手続きをする「ネット銀行」に
ついてお話しします。何千万円もの大金を借りるのに「ネット銀行」では融資の
担当者と直接顔を合わせることがないので不安だと思われる方がいるかもしれません。
しかし、ネット銀行にはいろいろなメリットがあります。
ネット銀行のメリット
ネット銀行はインターネットを使って住宅ローンの借り入れ手続きをし、提携ATMを
利用してお金の出し入れをします。よって人件費がかからず経費を削減することが
できるので、一般の金融機関より低金利で融資を受けることができます。
さらに保証料や繰上返済手数料が無料の場合がほとんどです。
ネット銀行のデメリット
ネット銀行はネットを使って自分で手続きをするわけですから、住宅会社や
不動産会社の斡旋が受けられません。よって審査に時間がかかったり、個別の
対応に融通がききづらいというデメリットがあります。
また、ネットに不慣れな方はストレスが溜まることがあります。
最近「ネット銀行」の利用者が増えています。どの様な人がネットを活用するかと
いえば、平日に金融機関へ出向いて打ち合わせをする余裕のない忙しい人や、
ネットに精通していて自分で手続きするのが得意な人、そして少しでもローンの
金利を低く抑えたい人などです。