家づくりの基礎知識

家計の負担増を穴埋めする方法

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賢い家計の話

今回は「家計の負担増を穴埋めする方法」についてお話しします。

3大支出「住宅ローン」「教育資金」「老後資金」

人生の3大支出は「住宅ローン」と「教育資金」と「老後資金」です。

住宅ローン

実質賃金の上昇率
「土地を買って家を建てる」ということは、住宅ローンの借入をすることで金利が発生し、長期間にわたり返済しなければなりません。しかし、サラリーマンの場合、自分が勤める会社の業績には波があっていつ経営不振に陥るかという不安があります。
実質賃金の上昇率のグラフから見てもおわかりのように賃金は下がり続けています。多額の住宅ローンを抱えるのは大きな不安材料です。

教育資金

そして子どもの教育費だけはケチりたくはありませんが、これも
大きな出費を覚悟しなければなりません。子どもが幼稚園から
大学まですべて私立の場合は、2394万円。すべて国公立の場合でも
1053万円の教育費がかかるといわれています。
それに加え塾代も必要となります。

老後資金

長い老後を安泰に過ごすためには定年後に必要な老後の資金は年金以外に
3000万円程度かかるといわれています。

そして、人生の3大支出だけでなく年金問題も大変です。年金の支給
開始年齢の引き上げや、年金の支給率のダウン、そして年金の受取額が
掛け金よりも少なくなるという矛盾を抱えているからです。

暮らしの負担増

値上げラッシュ家計直撃
値上げ詳細
2014年からの値上げラッシュが家計を直撃。消費税や生活必需品も公共
料金もそして厚生年金保険料、健康保険料、電気料金、ガソリン代も
値上がりしました。国民の暮らしの負担増が予測されるなか、家計の
やりくりが今より厳しくなることは目に見えています。
2011年から2016年の6年間で増えると予測される暮らしの負担増は
『年収500万円、4人家族の世帯で年間34万円』という試算が出ています。
ということは、1ヶ月分の給与がなくなるのと同じことです。

その穴埋めをするには節約して出費を減らすことと、収入を
増やしたり、今あるお金を運用して増やす
しかありません。
しかし収入を増やすことは波大抵のことではできません。
やはり家計のムダをカットして節約するしか道はないと思います。
価格比較サイトを運営する民間の調査会社の調査では増税に伴い
家計の支出を減らすと答えた人が7割強になっています。
やはり家計のやりくりに不安を感じている人が多いようですよね。
ではどうすればいいのでしょうか。

ライフイベントに合わせたキャッシュフロー

家を建てる時に大切なことは将来にわたってライフイベントに合わせた
お金の出し入れ、つまりキャッシュフローを把握しておくことが大切です。
キャッシュフローとは会社の経営を例にとるとお金の出し入れと余剰利益の
留保を示す重要な財務諸表のことです。

キャッシュフローと貯蓄残高推移

このグラフはライフイベントを想定しそれに付随するお金の出し入れと
貯蓄残高を計算したキャッシュフローと金融資産残高の推移表です。
青色の金融資産残高を見ればその時点での家計の余力が一目瞭然です。
このキャッシュフローの改善前では住宅の購入や教育費などで何かと
出費の多い40代から50代は金融資産がマイナスになり生活が苦しく
なります。退職金などで一旦プラスにはなりますがあとは年金生活と
なり貯蓄は目減りしていきます。

キャッシュフローを把握して改善すると…


改善後①のグラフでは家計のムダを省いて教育費負担が大きくなる時に
奥様がパートに出て収入を得ますので年度別収支の赤字も解消され
貯蓄残高は大幅に改善されています。しかし老後には不安が残ります。

改善後2 ご主人が定年後5年間再就職

改善後②では奥様のパート収入もプラスαされてキャッシュフローが
大幅に改善され黒字化が見事に実現されています。

「マイホームを取得する」ということは当然住宅ローンを組んで長期
返済しなければなりません。多額の借金をすることはとても不安です。

しかしキャッシュフローを改善し貯蓄残高を増やしていけば老後の
不安は解消されます。家づくりで大切なことはお金のことをきちんと
考えて計画を立てることだと思います。

 

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