今回は「空き家はメンテナンスが必要」というテーマについて話をしたいと思います。
実家を空き家にしている人に「空き家の状況はどうですか?」と聞くと
「月に一回、空き家の管理に行きますが空き家にしているとあちこち傷んできます」
といわれます。なぜ空き家は劣化するのでしょうか。
空き家が劣化する主な原因とリスク
空き家が劣化する主な原因を見ていきたいと思います。
①換気ができないことによって、湿気がたまる・カビが発生する・
シロアリなどの害虫が発生する・腐食がすすむ。
②水道やガスを使わないことによって、配水管の水がにごる・悪臭が発生する・
給排水管が詰まる・害虫が配管から上がってくる・ガス管が劣化する。
③掃除ができないことによって、ホコリがたまる・雑菌が繁殖する・害虫が
発生する・ネズミや野良猫などの小動物が棲みつく
④建物を修理できないことによって、雨漏りが発生する・壁にひび割れが
できる・窓ガラスが割れる・トラブルに気づかない。
空き家が劣化する原因のいくつかが積み重なると、どんどん建物の劣化のスピードが
早くなります。例えば、給排水管を長い間放置しておくと水道管の鉄部分の錆の浸食
速度が早まり、水道管を傷め水漏れを起こす原因になります。
また、排水管内のヘドロや異物が乾燥して硬くなり排水管を詰まらせます。
数年先に住む予定だった空き家なのに、年数を重ねると修繕費が非常に高くつき
結局一度も住まないまま売却したり、解体せざるを得ないということになります。
さらに空き家の劣化が進行すると、隣近所や地域にも多大な悪影響を及ぼすようになります。
どのようなリスクが発生するか、例を挙げてみます。
空き家の劣化のリスクがおわかりいただけたと思います。
空き家の劣化がますますひどくなり、近隣に悪影響を与えるとどうなるのでしょうか。
その悪影響について考えてみたいと思います。
近隣に悪影響を与えると空き家の所有者は・・・
①二度と住めなくなります。
②損害賠償請求を受けるリスクがあります。
③資産価値が低下します。
このようなことにならないためには空き家を適正に管理して、メンテナンスを
する必要があります。
空き家のメンテナンス費用の相場
では次に、空き家のメンテナンスにかかる費用の相場を見てみましょう。
①雨漏りの部分改修が約5万円から30万円。
②屋根の葺き替えが約100万円から200万円。
③外壁の全面塗装は約100万円。
④天井と壁のクロスの張替は六帖間だと約10万円から15万円。
⑤フローリングの張替は六帖間だと約10万円から15万円。
⑥畳を新品に交換すると六帖間で約10万円。
このほかにも、配管の詰まりなどを除去したり、稼動させていない給湯器や換気扇
の交換など、修理費用が発生する部分は数多いと思われます。
早め早めにチェックして対策を講じることが大切です。
いかがでしたか。空き家のメンテナンス費用もバカにできないですね。