今回は「漆喰壁(しっくいかべ)のお手入れと珪藻土(けいそうど)」についてお話します。
自然素材の家の魅力の一つに「時がたつにつれ心地よく古びてゆく美しさ」があります。
ビニールクロスの壁は時がたつにつれ、きたなくなる一方ですが、漆喰壁は経年変化の
味わいが増してゆきます。とは言っても、白い漆喰の壁を不注意に汚してしまったら
ショックですね。
漆喰壁のお手入れ
漆喰壁を簡単にお手入れする方法を紹介します。
「手あかなどでできた黒ずみ」は、「消しゴム」を使い、ゴシゴシとこすって落とします。
「コーヒーが染みこんだような汚れ」は、「ハイター」を染みこませたガーゼを当て、
マスキングテープで固定して、少しの間、パックをします。
漆喰の「ひび割れ」は、「チョーク」をひび割れ部分に塗りこむようにこすり、
指でなじませます。
このようにして早めにお手入れすれば、漆喰壁をいつまでもきれいに保つことができます。
DIYにも取り組みやすくなった漆喰
漆喰の塗り壁というと、左官職人さんの仕事ですが、最近は自分で漆喰塗りに
チャレンジしたいという人が増えてきました。本漆喰は材料を調合するのが
難しいのですが、今ではDIY用の練った漆喰材料が市販されています。
人気の珪藻土
次に、漆喰と同じように人気のある「珪藻土」についてお話します。
珪藻土とは、海や湖のプランクトンの死骸が長い時間を経て、化石になった
堆積物の一種です。珪藻土は断熱性や防火性に優れているので、昔から
「七輪」の材料としても使われてきました。
珪藻土は脱臭性や吸放湿性も高いため、ペットの臭いやタバコの臭いを吸い取ったり、
湿気によるカビやダニの発生を防いだり、室内の湿度を調整して快適に保つ効果が
期待できます。
珪藻土は、自ら固まる粘性をもたないため、塗り壁材として使うときは珪藻土に加えて、
石灰・セメント・粘土・合成樹脂などのつなぎ材を配合します。施工がしやすいので
自分でDIYも可能です。着色もしやすいので、デザインも部屋の雰囲気に合わせる
ことができて楽しめます。