今回は「自然災害に強い土地選びのコツ」についてお話しさせていただきます。
自然災害と土地選び
自然災害とは地震だけではなく、台風などによる豪雨や、河川の氾濫や洪水、
土砂くずれや地盤の崩壊などのことをいいます。
正直に言って家を建てる際に「この土地なら絶対に安全」といえるような
地域はありません。ですから地盤の強い土地を選ぶことや、地盤の状況に
応じた建物の設計や配置が重要となります。
自然災害は避けて通ることはできません。
しかし被害のリスクを軽減するための備えは必要であると思います。
地盤の強さや性質は、地盤調査をしなければ正しい判断はできません。
しかし、調査をしなくてもある程度は地盤のことを予測をすることができます。
自然災害に強い土地選びをするために
それでは、自然災害に強い土地選びをするために確認するべき3つのテーマを説明します。
1.土地の使用形態から予測する
例えば、選んだ土地が以前、田んぼなどに使われていて水が溜まっていた
場所であるなら、地盤が弱い可能性があります。表面上には、固い土や砂利で
埋め立てをしているから大丈夫だろうと考えてしまいがちですが、たとえ
そういう状態でも以前は下の地層には水が溜まっていたので、地盤は弱いと
想定したほうが賢明です。こういう土地は地震が起きると液状化現象や家の
傾きの原因になってしまう可能性があります。
2.地域の名前で判別する
住所の地名の中に、沼・池・浜など水にまつわる名前が入っている地域は地盤が弱い
可能性があります。例えば、大昔はそれらがあり、埋め立てや地形の変化により出来た
地域の可能性があります。そのような場所は、田んぼなどと同じように、下の層の
地盤が弱く、地震に弱い土地の可能性があり液状化現象の危険性もあります。
3.ハザードマップで確認する
ハザードマップとは、災害の場所と被害頻度を予測し、その災害の範囲を表した地図です。
国土交通省のポータルサイトや自治体のホームページなどで公開されていますので
自分の選んだ土地を事前に確認しておくと安心です。
土地を買うときは、土地の広さや値段、住み心地、通勤の便利さばかりを重視
しがちですが、家族が安全に過ごせるかということも検討する必要があります。