家づくりの基礎知識

持家と賃貸住宅のどちらを選びますか?

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賢い家づくりの話
家を建てて住むも良し、気楽な借家もよし。
でもこの機会にちょっと考えてみませんか?

持家と賃貸住宅のメリット・デメリット
将来の資産価値を比較

持家がいいか、賃貸がいいか比較してみると

多額の住宅ローンを抱えても持家を取得するべきか。それとも賃貸がいいか。
両者のメリットとデメリットを整理してみましょう。
賃貸住宅と持家のメリット・デメリット

賃貸のメリットとデメリット

メリットは、気軽に引越しができて入居時の費用負担が軽いこと。
デメリットは、住まいが自分のものではないので家賃を
払い続ければならず、資産価値がないこと。

持家のメリットとデメリット

メリットは、所有する満足感や資産的価値があり、増改築が自由で、
将来売却や賃貸も可能なところ。デメリットは、値下がりリスクや
住宅ローンの返済の不安があり安易に買い換えや引越しができず
固定資産税などがかかることです。

日本の持家率はどれくらい?

持家率とアンケート
日本の持家率について見てみましょう。総務省の調査によると2013年の持家率は
2人以上の世帯で、50代世帯では80%を超え、60代では90%を超えています。
中でも目を引いたのが、30代の持家比率が大きく伸びていることです。
経済的に余裕がないと思われる若い世代が持家を実現していることは意外です。
その理由は、住宅ローンの金利が低いことや住宅価格の下落、そして共働きにより
マイホームを手に入れやすくなったことが背景にあると考えられます。

将来の自分の家は?

2014年にパナソニックが「将来の自分の家は?」というテーマでアンケート調査を
した結果では、若い世代の8割が「将来は自分の家がほしい」と回答しています。
日本では持家思考が根強いことがわかりますね。

持家と賃貸で50年後はどうなる?

戸建て住宅やマンションを購入した場合と賃貸住宅の場合の50年間の
経済的負担と資産価値について見てみましょう。
持家vs賃貸住宅 50年後の経済的負担
持家の場合は購入代金、ローン金利、維持費、税金、リフォーム費用など。
賃貸の場合は家賃、共益費、駐車場料金、敷金、手数料などです。

50年間の支出総額は
・戸建住宅7,700万円 ・マンション8,100万円 ・賃貸7,320万円
50年後の資産価値ですが、戸建住宅は土地の資産価値が見込めます。
マンションでは、土地は敷地権のため実質的価値は見込めません。
賃貸では資産価値はゼロです。
これによると、50年後の資産価値が見込める戸建住宅が有利です。

持家と賃貸の比較の前提条件

経済的負担 前提条件
購入価格は3,500万円
戸建の諸経費は価格の7%、維持費は年20万円、リフォーム費用800万円。
マンションは諸経費6%、リフォーム費用800万円としました。
維持費は修繕積立金、共益費などで月3万円は必要です。
資金調達は頭金300万円、ローン金利2.4%で3,200万円、返済期間35年、
住宅ローン控除200万円としました。
賃貸の家賃は当初10万円とし、10年ごとに住み替えると想定しています。
賃貸で注意すべきは物価の変動です。
現在の家賃は50年前の2倍以上。50年後の経済負担を計算する上で、
物価変動による家賃上昇まで見込むと、賃貸に住み続けるのは怖くなりますね。

目先だけ見ず、50年後まで考えて戸建、マンション、賃貸の経済的負担と
資産価値を比較してみましょう。

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